リーダー研究所のリーダー育成分野
リーダー研究所のリーダー育成分野
リーダー育成論は百花繚乱
リーダーとは何ぞやの答え
「リーダーとは何ぞや?」と百人にたずねると、百の答えが返ってくる
――それくらい、リーダー論は多様です。
拙著『リーダー感覚』には、こんな例をあげています。
- どんなトラブルがあっても勇気をもって対応し、部下に信頼され、情熱や使命感で部下を引っ張っていく人
これなどは、リーダーのパーソナリティを重視した意見です。 - リーダーとは意志決定をする人
これは、リーダーの機能に関心がむいています。 - 大局を見ながら目的を設定し、それを実行するために合理的な計画をたて、着実に実行していく人
- 部下を育て、部下一人ひとりの力を引き出すことの出来る者
これは、部下の育成に重点を置いた考え方
ほかにもいろいろありますが、これくらいにしておきましょう。
なぜリーダー論はこんなに多いのか
いうまでもなく、リーダーの役割は多様なわけですので、そのうちの何について重視するか、ということでしょう。
それは、その人の立場によってちがいます。
トップと部課長級ミドル、あるいは係長クラスでは、求められるリーダーとしての機能はかなり違います。
また、業種、業態、企業規模などの要因によっても、リーダーに求められる役割が違います。
ですから、大企業で有能なリーダーだった人が、企業を定年退職して中小企業に再就職すると、あまりフィットしないということがよく起きます。
大企業では実務は下の人がやってくれますが、中小企業では実務も相当自分でやることが求められます。
リーダーの機能や役割は一様ではありませんから、そこが難しいといえます。
それから、あえて言えばですが、有名経営者のリーダー論セミナーや講演が必ずしも役に立つとは限りません。聞いている人のリーダーとしての立場と講演者とが異なるからです。
もちろん、「意欲ややる気をもらう」という効果はあります。ですから、まったく無駄だと言うつもりはありません。ただ、技術論的には役に立たないこともあるということです。
リーダーの機能を分類する
そこで、各自のリーダー論を整理する必要がでてきます。
これを行うことで、読者それぞれが、自分の成長には何が必要かを認識していただければよいと思います。
そして、私の提供できるサービスはどのあたりにあるかも理解していただきたいのです。
そうすれば、お互いハッピーですね。自分が求めているものかどうかすぐわかりますから、時間が省けるでしょう。
私はリーダーの機能を大ざっぱに3つに分類しています。
- 集団目標の設定
- グループが何をしようとしているかを決める
- 目標を高く掲げて、これをメンバーに周知徹底させる
- 管理能力を発揮し、グループの結束を高める
- 各メンバーの役割(権限と機能)をはっきりさせる
- 混乱を監視し、各員がスムーズに仕事ができるようにする
- メンバーの興味を満たし能力が発揮できるようにする
- 仕事の悩み、能力アップへのアドバイス
- 私生活の問題へのアドバイス(必要なら)
第1は、集団目標の設定と周知の徹底です
第2は、グループの管理能力です。責任と権限を明確にして業務を円滑に遂行させる仕組み作りです。要するにフォーマルな管理です。世の中でいちばん普及しているのが、これに関する知識でしょう。
第3を、私はケアリングと呼んでいます。仕事を通じて自己実現できるように援助するともいえます。
以上がリーダーの3機能ですが、これを職位別に見てまいりましょう。あくまで一例ですので、網羅的ではありません。だいたいの感じをつかんでいただければと思います。
| 職位 | 目標設定 | 管理能力 | ケアリング |
|---|---|---|---|
| トップ | 構想力 | 組織作り | 人間性による指導 |
| 意思決定力 | 人材配置 | 感動の共有 | |
| 部課長 | 組織目標の具体化 | 組織内の交渉力 | 管理者の育成 |
| 上下階級・横の組織との連携 | |||
| 係長 | 現場目標の設定 | 定常業務の円滑化 | 日常業務の指導 |
| モラール向上 |
佐藤直曉リーダー研究所のリーダー育成ポイント
上記の表でもわかりますように、リーダー育成といってもいろいろな側面があります。
研修セミナーでは、業務管理面を売り物にするところがいちばん多いのではないでしょうか。
最近では、コーチングなどという分野もあります。これは私の「ケアリング機能」とほぼ同じでしょう。
ケアリングというのは、ある意味ではいちばん遅れている分野かもしれません。
昔から天才的な経営者やリーダーは、人を惹きつける能力がありました。しかし、この能力を技術として普及させようという考えは比較的最近からではないでしょうか。
ケアリングの分野では、「人間性」という難しい問題がからみます。
トップと係長で求められるケアリングとは、あるいは違うのかもしれませんが、現状ではトップが優れたケアリングができているとは限らないように思います。
むしろ、ケアリングの能力においては係長の方が上であることも多いのではないでしょうか。
私のリーダー育成論の展開
私はこれまでケアリングの能力をもってつけてもらうように、いくつかの本をだしています。
『リーダーの暗示学』は、相手の潜在意識に働きかけるすべを紹介しています。これはかなり高度な技術です。
『リーダー感覚』は、もっと基本に返っております。このなかで紹介した技術を訓練しながら、『リーダーの暗示学』までレベルアップされるとよいと思っています。
ところで、両書を使いこなすにはさらに基本的な知識があった方がうまくできます。
それがe-book『行動分析の手引』で、L研リーダースクールで販売しています。また、最近これについてのメールセミマナーを始めました。こちらもL研スクールでお求めいただけます。
私の本の出し方は、どうもふつうとは逆で、本当は『行動分析の手引』→『リーダー感覚』→『リーダーの暗示学』と読んだ方がわかりがいいのです。
実は私の勉強はこの流れだったのです。逆になったのは、たまたま、そのとき私の興味がそこにあったからという単純な理由です。
ということで、私の興味について長々と申し上げましてまいりました。ご賛同いただけるかたは、ご一緒に勉強仲間に加わっていただければと思います。
そのためにL研クラブという会員クラブもつくっていて、メルマガを配信しています。まだそれほど活動は活発ではありませんが、だんだん発展させていきたいと思っています。
a:757 t:2 y:3


